
今回は「南向きは本当にベストなのか?」についてお話しします。
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一般的に「南向き=日当たり良好」と言われます。確かに多くの場合は歓迎すべき条件ですが、必ずしも“南向き=最良”とは限りません。
例えば、隣地の建物が高ければ南向きでも日照は遮られますし、建物が南北に細長ければ奥まで光が届かないこともあります。
私がよくお伝えしているのは、「陽当たりの良さを決めるのは方角ではなく“間口の広さ”と“開口部の配置”」。さらに前面道路の広さも大きく影響します。
マンションの場合はまた事情が変わります。特にタワーマンションでは眺望を重視される方も多く、北側に広がる景色を選ぶケースも珍しくありません。逆に南向きは日差しが強すぎる、と北向きを好まれる方もいらっしゃいます。
また新築では「南向き価格」が上乗せされているケースが多く、必ずしもお得とは限りません。豆知識としては、北向きのお部屋から見る緑は意外に鮮やかに映ることがあります。植物が南側に葉を広げるため、北から眺めると正面の緑が際立つのです。
結局のところ「南向きかどうか」よりも、実際に現地で採光や景色を体感してみることが大切です。条件を絞りすぎず内見してみると、思いがけず理想のお部屋に出会えることもあります。
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失敗しない不動産購入の第一歩は、“たくさんの物件を見て比べること”。
私たちは皆さまからの内見依頼を心よりお待ちしております!